高血圧と妊娠の関係〜妊娠高血圧症候群について〜
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妊娠をすると、これまで感じなかった頭痛やめまい、倦怠感などを感じるようになる場合があります。
また、むくみやタンパク尿などが生じる場合もあります。
妊娠をするというのは、身体の大きな変化ですが、妊娠に伴って高血圧になり、上記のような症状が出ている場合もあります。
高血圧と妊娠の関係、妊婦の高血圧の状態を総称した妊娠高血圧症候群について説明していきます。
妊娠すると高血圧になる理由と妊娠高血圧症候群
妊娠すると高血圧になる理由は現在のところはっきり解明はされていませんが、最も有力と考えられているのは、妊娠の初めの頃(妊娠15週まで)に胎盤の血管が正常とは異なった作られ方をしてしまう、という説です。
以下の場合妊娠高血圧症候群と診断されます。
妊娠20週~分娩後12週の間に、高血圧(最高血圧が140mmHg以上、最低血圧が90mmHg以上)がみられる場合
または
高血圧に加えて尿たんぱくが出る(1日量が30mg/dl以上)場合
に妊娠高血圧症候群と診断されます。
また、以下に当てはまる場合、妊娠高血圧症候群になる可能性が高いと言われています。
(1)35歳以上の高齢初産
(2)肥満、または肥満気味
(3)感染症(尿、歯周病)
(4)糖尿病や腎臓病がある
(5)初産婦や過去に妊娠高血圧症候群になったことがある
(6)多胎妊娠
(7)妊娠前から高血圧
(8)ストレスを多く抱えている
治療方法は、通常の高血圧の治療と同じように塩分を控える食事療法が中心となりますが、重症化している場合は、薬物療法が必要な場合もありますし、母子とも危険な状態になるリスクもあります。
妊娠時の高血圧、妊娠高血圧症候群を放置するとどうなる?
妊娠をするということは、胎内に自分以外のもう一人分の命を宿すということですから、自分一人の場合よりより多くの栄養分や酸素を送る必要が出てくるため血流量が増えます。その血液量は妊娠前の1.5倍と言われます。
高血圧ということは血流が悪くなっていて、心臓や血管に通常よりも大きな負担がかかっている状態ですので、妊娠中に高血圧の状態が続くということは、胎盤を通して赤ちゃんに十分な酸素や栄養を送れなくなるので、発育不全や胎児の死亡につながるリスクもあります。

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