動脈硬化症は、文字通り動脈が硬くなり本来の柔軟性がなくなることで、心肺機能、循環機能に過剰な負担をかけるだけでなく、心筋梗塞や脳卒中など重篤な病気の引き金になります。

また手遅れに近い状態になるまで自覚症状がないのも怖いのが、この動脈硬化ですが、動脈硬化の原因を説明していきます。

動脈硬化の原因

動脈硬化の原因はひとことで言ってしまえば、「生活習慣」です。

食事、運動、喫煙、飲酒、ストレスなどが血管の状態に大きく影響を及ぼすことが様々な研究や臨床データからわかってきています。

具体的には、高血圧、脂質異常症（高脂血症）、糖尿病、肥満、喫煙、運動不足、偏った栄養バランスの食事、アルコール、加齢、ストレスの有無などが動脈硬化の危険因子とされています。

動脈の硬化は加齢とともに誰にでも起こり得ることなのですが、これ自体は大きな問題ではありません。実際に問題となるのは、血管壁にコレステロールなどの脂質が蓄積し、血管の柔軟性が低下するとともに、血液の通り道が狭くなり、心配機能に過剰な負担をかけるだけでなく、蓄積した脂質が塊となって血液の中を流れ血管を詰まらせたり、破ったりしてしまうことです。

例えば、動物性脂肪の多い食事を摂取し続けると、血中の悪玉コレステロールや中性脂肪が増え、血管壁に過酸化脂肪が付着していきます。この状態が自覚症状がなくても非常に危険な動脈硬化の原因なのです。

動脈硬化の危険度チェック

以下の生活習慣は動脈硬化の原因になります。

いくつあてはまるかチェックしてみましょう。

１：脂っこい食べ物が好きである

２：魚より肉を好む

３：濃い味付けが好きである

４：定期的な運動をしない

５：ストレスが多いと感じる

６：睡眠不足である

７：週３回以上飲酒をする

８：肥満である

９：高血圧、高脂血症と診断されたことがある

１０：喫煙をする

あなたは、いくつあてはまりましたか？

３つ以上、あてはまった方は、動脈硬化になる可能性があります。

不安な方は、人間ドックや病院で医師に診断してもらいましょう。